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Bassistの備忘録

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Can you feel it?

GARY KARR の記事がSTRAD誌の6月号に載っている。
昨日、図書館に行ったとき、親しくしている図書館員さんに教えてもらったので読んでみた。
WEB上では全ての記事は読めないようだ。
購読しないと読めないのかな。



記事は聴覚障害をもった人達も音楽を楽しむことができるという事実に基づいて話が進んでいく。
彼らは耳の代わりにSONIC INFORMATION(音の情報?)を体で感じて脳に伝えているらしい。
楽器の振動を体で感じて脳に伝えることができるのだそうだ。

GARYは、聴覚について研究をしているFriedlander という人とある実験を行なったらしい。
その結果、演奏(楽器を弾く事)は耳よりも指先から伝わる音の情報に頼っている部分が多い事が分かったと言っている。
その事実はゲーリーの演奏や教える事に影響をあたえたそうだ。
それ以来、生徒には、”Listen to what you are playing、” と言う代わりに、”Feel what you are playing、” と言っているそうだ。

音を聞くという事よりも、指先で音を感じるという事に重点を置くようになってから、ゲーリーの演奏は向上したと言っている。
指先で振動を感じて脳に伝えるためには、体がリラックスしている事が大切。
何処かに力が入って硬くなったりすると情報が伝わりにくい。
それから、リラックスするためには、小さい筋肉よりも大きい筋肉を使う事を薦めている。
その結果が、背中を中心としたボーイングや左手の動きにつながるようだ。

あと、駒よりのフルヘアーでのスローボーイングは振動を感じるのに効果があるとも言っている。
たとえ、スピッカートやスタッカートの短い時間でも振動を感じなければならないとも。

それから、”feel”と”relax”することによってもたらされるシフティングへのメリット。

ゲーリーのシフティングについてのGOLDEN RULE も興味深い。
シフトする間は低い音での弓の速度を保つ。
言い換えると、低い音から高い音へシフトするときは低い音での弓の速度を保ち、高い音に到着した時点で弓の速度を上げる。
反対に、高い音から低い音にシフトするときは、高い音から指が離れた時点で、背中の筋肉と重さを加えて弓の速度を遅くする。
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by basshidejp | 2009-07-30 03:03 | 奏法

Vandersall Edition

この2ヶ月、ヨーロッパでのオーディション準備のためまったくバッハの練習をしなかったが、新たなアメリカでのオーデションのために、2日前からバッハの練習を始めた。
今回は組曲の1番からAllemande とMenuet にしようと思っている。
僕が使っているのはVANDERSALL EDITION
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これはスラーやフィンガリングの記載がない裸の譜面。
自分の思ったように書き込めるので便利だ。
以前、チェロの先生にこの曲をレッスンしてもらったことがある。
その時、そのチェロの先生もやはりこの楽譜を使っていると仰っていた。
なんでも、先生は何もマークのない楽譜(スラーもフィンガリングの書き込みのない)をみながらフレーズやフィンガリング、スラーなどを思いつくままに即効演奏をして楽しんでいるようだ。
毎日、違った発見があって尽きる事がないと仰っていた。
レッスンの時にはフレーズやスラーのつけ方についての色々なアイデアを教えていただき大変ためになった。
今の僕にはまだ無理だが、いつかこの曲をそんな風に弾いてみたいものだ。
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by basshidejp | 2009-07-27 05:19 | 楽譜

Alabama

ユニオンの新聞が届いてたので読んでいたら、アラバマシンフォニーのオーディションの知らせが載っていた。
しかし、これは首席の募集。
僕にはちょっと難しいと思うが、アラバマなら家から車で行けない事もない距離だ。
YAHOOマップで調べてみたら車で12時間。
飛行機なら2時間もかからないだろうが、できることなら乗りたくない。
もうこりごりだ。
たしか、このポジションのオーデションは最近あったと思う。
そのときは誰も採らなかったのだろう。

楽譜だけでもそろえて練習してみるか。
リストはいたって普通。
典型的なアメリカのオケのリスト。
バッハの無伴奏が練習できるのは嬉しいな。
今回は苦手なものを集中的にやってみよう。
ここでリストや詳しい情報がわかる。
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by basshidejp | 2009-07-24 00:04 | オーディション

やはり。。。

やはり自分の布団で寝ると休まる気がする。
昨日の夜フロリダに到着。
6時間ほどぐっすり寝た。
昨夜は楽器をトランクから出す気にもなれず放っておいた。
今朝開けてみたら。。。
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糊付けしたところが剥がれたようだ。。。
トランク自体にはまったくダメージがない。
行きの便ではヘッドの部分が中で動いてしまったのか?と思い、帰りの便では、ヘッドの回りに洋服を入れて動かないようにしたが効果がなかったようだ。
香港のオケで弾いてるアメリカ人ベース弾きも言っていたが、僕と同じような問題が二度あったそうだ。
一度はネックの付け根、二度目は僕と同じようにペグボックスとネックの付け根が折れたそうだ。
その時彼が使っていたトランクはTUFF-LITE
アメリカでは信頼されているメーカー。
どうしてこのような事が起こるのか?
今回僕が使ったトランクのように軽いと投げられる心配がある。
しかし、圧縮したハッポースチロールの方がカーボンやファイバーグラスに比べて衝撃を吸収してくれるようにも考えられる。
どんなに丈夫なトランクでも投げられたり、倒れたりすると、中の楽器に相当な衝撃が伝わるのだろう。
ある程度重い方が投げられるリスクは減るようにも考えられるが、腰の高さから手を離されたりしたら物凄い衝撃になるだろうし。
やはり運ぶ人達しだいなのか?
乱暴に扱うのはアメリカの航空会社で働く人達に多いような気がする。
日本だったら安心だろう。
ヨーロッパも比較的丁寧に扱うのではないかと想像する。
やはり文化の違いか?

エクステンションがついていると壊れるリスクも高くなるだろう。
まあ、でも、起こるときは起こるのか?
運なんだろうか?

さて、楽器はメーカーのあるイギリスに送って新しいヘッドとネックにかえてもらおうかと思っている。
その後アメリカでロバートソンのエクステンションを付ける?
それとも、エクステンションはやめるか?
または、ロバートソンで修理してエクステンションをつけるか?
今日はロバートソンに相談してみよう。
トーマスマーティンからはメールの返事が来ないし。。。
保険会社しだいとも言える。。。
どうなるのかなあ?
頭が痛い。
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by basshidejp | 2009-07-22 22:44 | オーディション

リスボン

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オーディション前の朝8時から9時半までの1時間半、アコースティックに慣れるために本番が行なわれる小ホールで練習する事ができた。
何だか親切なオケです。
9時半にはくじ引き。
今回の参加者は25人と少ない。
僕は10番だった。
バルセロナのファイナリスト達やロシアやロンドン、アメリカ、ポーランド、香港のオケなどからも来ていた。
1次はディッタースドルフとモーツアルトの40番の1楽章と4楽章。
今回は自分の楽器が弾けたので中々上手くいった。
ディッタースドルフは提示部とカデンツァ全部だった。
バルセロナの反省が生かされたと思う。
1次はパス。
8人が2次へ。

2次はオケスタがゴッソリ。
バッハのバイオリンコンチェルト、ベートーベン9番の4楽章、メンデルスゾーンのイタリア1と4楽章、英雄の生涯。
僕はべト9とイタリアの6/8拍子が苦手だ。
ストロークがいまいち。
本番では左手と右手がかみ合わなかった。。。
よって英雄を弾かせてもらえなかった。。。
どちらかというと英雄の方が自信があったのに。。。
という事で2次は通過できなかった。

3次には4人。
ファイナルは2人。
どちらのラウンドもホール客席で聞くことができた。
オーディションを聞くのは初めて。
中々良い勉強になった。
人のあらは良く見えるものです。(苦笑)
やはり音程、リズムはもちろんだが説得力のあるビブラートは強力な武器になるようだ。
3次では4人ともクーセビツキーだった。
レガートが上手くいってる人の印象が良かった様に思う。
結果は聞かずにホテルに帰った。

ホテルに着いたのは6時ぐらいだったかな。
朝食以来何も食べてなかったので腹が減って倒れそうだった。
直ぐに日本食屋へ。
ビールにポートワイン。
日曜と月曜は魚の仕入れができないそうなのですが、それでも旨かった。
ポルトガルの魚を使った自家製さつま揚げが良かった。

さて、明日の朝にはフロリダへ。
長かったオーディション旅行も終わり。
早く家に帰りたい。
ゆっくり日本のドラマでもみたいなあ。
こんなこと何時まで続けるんだろう。。。
使ったお金や楽器のことを考えると頭が痛い。。。

とにかく正確な演奏。
オフ系、レガート系、ビブラート。
オケスタを毎日の練習に取り込む。
特に苦手なものに取り組み、克服していかなければ。
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そうだ、このオケも何だか大変みたいだ。
オーディションの3日前にメールが届いた。
なんでも、こんかいのオーディションではパーマネントポジションはオファーできないそうな。。。
????
短期の契約になるとか何とか???
ファイナルに残った何人かはすでにそれぞれの国でフルタイムの仕事がある。
しかし、この不景気で不安になり、より安定した仕事を求めてオーディションを受けに来た。
フルタイムの仕事がある人間が短期契約の仕事なんかしないだろうに。
皆、「今ここにいる意味が分からない」とこぼしていた。
世の中何が起こるか分かりません。
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by basshidejp | 2009-07-21 09:56 | オーディション

バルセロナ

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月曜朝9時集合でオーディションが行なわれた。
50人位の応募があって当日現れたのは40ぐらいだったと思う。
先ずはくじ引きで順番を決めた。
自分は23番3時間位は時間があったので借り物の楽器でゆっくり練習。
11時には自分の楽器の修理が終わっているはずなので取りに行った。
エクステンションはまったく使い物にならないがEレバーで押さえた状態にしておけば弾けそうだ。
魂柱が少し動いていたが持ってホールに戻った。
因みに修理代は170ユーロ。
多分強力な接着剤の様なもので修理したのだろう。
さて、ここで自分の楽器を使うか借りた楽器で弾くか非常に迷った。
自分の楽器をためし弾きしているうちにこのまま弾いてしまえ!なんて気分になり自分の楽器で演奏。
一応1時間近く自分の楽器で練習する時間があったが音程や細かい所の感覚が変だった。
ディッタースドルフ、ベートーベン5番のスケルツオとトリオを弾いたがどれもこれもいまいちだった。
トリオもストロークの感覚が変で粒も揃わず。
1次をパスする事はできなかった。

3次まで3人残った。
が、結果は誰も取らなかったというのが落ち。
このポジションは埋められることなく3年近く空席らしい。

その夜は友人や他の受験者と強かに飲んだ。
翌日は10:40amのフライトでリスボンへ出発。
睡眠不足で結構な二日酔いだった。
バルセロナの受験者の中にはリスボンも受ける奴がいて同じ便に乗り合わせた。
今回のフライトでは楽器のオーバーサイズの料金も取られることなくラッキー。
楽器とともに無事ホテルにたどり着いた。
リスボンでは公共の場所にはインターネットのサービスがあまりない。
ホテルでは24時間で10ユーロかかる。
今日は来シーズンのコントラクトの提出期限だったのでインターネットを使ってあれこれ調整。
そして練習。
ホテルはオーディション会場まで歩いていける距離だがビジネス街のような感じのエリア。
もっと、観光スポットというかシティーセンターに近いところにすれば良かった。
知らない土地で言葉も通じず中々寂しい。
本番まであと4日、せめて旨いもんでも食べたいものだ。

修理後の楽器
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by basshidejp | 2009-07-16 01:25 | オーディション

言葉

初めて訪れたバルセロナ。
ホテルや空港はOKでしたが、タクシーやレストラン、スーパーマーケットでは英語が通じない事がほとんど。
皆とってもフレンドリーでよく話しかけられるのですが、スペイン語。。。。
少しは勉強してくるべきだった。。。。

壊れた楽器を楽器屋に預けてきた。
応急処置で何とか弾ける状態にしてもらえるらしい。
友人が通訳をしてくれたので助かった。
オーディション本番の日には出来上がるようだ。
この後にあるリスボンのオーディションで使える事を祈るばかり。

どうも、この店はベース奏者にはあまり評判の良くない楽器屋さんらしい。。。
オケの人たちは修理に出すときはバルセロナ外にある楽器屋にもっていくと言っていた。。。
まあ、贅沢は言ってられません。

エクステンションを取り外してE線をつけてもらおうかとも思ったのだが、E線も手に入らないらしい。。。
Eを押さえるレバーが壊れてしまったので新しいナットをエクステンション上のEにも作ってもらう事にした。
どうもこの楽器屋さん、始めてエクステンションをみたらしい。
どうなる事やら。。。

しかし、腹は減るんです。
ホールで練習した後のビールとワインがせめてもの楽しみかな。
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BARとかタパス呼ばれる居酒屋があちこちにあって深夜でも簡単に食事ができるので便利。
しかし、ここでも英語が通じなかった。
それでも、お客さんや店員さんがどんどん話しかけてくるれるのは嬉しい。
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by basshidejp | 2009-07-12 09:06 | オーディション

スペイン

オーディションのためにバルセロナに来ている。
空港で楽器を受け取りケースの中を見たら。。。。。
ネックとペグボックスの付け根が折れていた。。。。。。。
エクステンションのレバーも無残に粉々。。。。。。
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何回も飛行機で運んでいるが初めての経験。
白髪が一気に増えたような気がする。
この絶望感。

バルセロナのオケには友人がいるので彼の使っているオケの楽器を弾く事になった。
今日は着いた早々ホールに行ってオケの楽器で練習。
伴奏合わせもした。
今回のオーデションは副首席のオーデションなので彼も受ける。
にもかかわらず彼の所有するトーマスマーティン(僕のとは違うラジエリモデル)を一緒に使ってもよいと言ってくれた。
そこまで面倒はかけられないので使用していないオケの楽器を借りる事にした。
弦長107cmでF#がかなり深い。
僕の楽器は103cm。
ちょっと慣れるまで時間がかかりそうだ。
今日は機内ででた朝食のパン一個を食べただけで夜の11時までホールで練習。
練習後はホテルに向かって歩いたのだが迷ってしまった。。。
遭難中、パエリアをビールとワインで流し込んで帰ってきた。
もう、午前2時半。
本番まであと2日。
とにかく借りた楽器を弾きこもうと思っている。

悪い夢なんじゃないかと。。。
未だに信じられない感じだ。
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by basshidejp | 2009-07-11 09:36 | オーディション

シューベルトのdim.とdecresc.

シューベルトは dim. と decresc. を使い分けていた様だ。
アルペジオーネソナタや鱒の楽譜を見ると分かるが、dim.のついているフレーズは少しだけゆっくりになる。
これはTC先生に聞いた話でもあるが、「I don’t have a strong opinion for that.」とも仰ってました。
そういうことを気にする演奏家もいるので知っていて損はない程度の問題だとも思う。
しかし、シューベルトがどのように考えていたか知る手助けにもなり大変興味深い。



Youtube でみる事ができるバイオリンのクレーメル、ピアノのキーシン、ベースのポッシュの鱒のリハーサル。
クレーメルが最近のリサーチを踏まえてシューベルトのdim.について話している。
dim.のフレーズはかたくならずに少しゆっくり(slow down)することを提案していて興味深い。
ほんのちょっとだけフレーズが落ち着く感じになるようだ。

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by basshidejp | 2009-07-09 00:27 | 楽譜

バッハの1番でのExtension

もう、7月です。。。
すでに緊張というか焦りが。。。
いや開き直っている感じかな。。。
よく分からない精神状態です。。。

オケの曲に限らずソロでもエクステンションは有効に使えます。
例えばバッハの1番。
エドガーメイヤーの録音を聞くとその効果が良く分かります。
アメリカで名教師と言われるPual Ellison 先生も、「バッハを弾くときはハーモニクスをできるだけ有効に使え」と仰っていました。

例えば下の楽譜はプレリュードの一部。
エクステンションをオープンCにセットして、赤丸のCをC線1/2にあるハーモニクスで弾くと響きが非常によく難しいシフトも楽になります。
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アルマンドも然り。
下の楽譜の赤丸。
C線1/2より上にあるGをハーモニクスで弾くとG線の開放やD線で押さえたGよりもバロックに合った響きが得られるように思う。(個人的な趣味ですが)
シフトなしで弾けるのも良いし、なんと言っても音程が確実。
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念のために追加
楽譜の記載より一オクターブ上て弾きます。

あともう一つ赤丸をつけるのを忘れていました。
2つ目の楽譜の赤丸Gから4小節目の1泊目にかけて同じパターンがあるので、それもGのハーモニクスで弾くことができます。
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by basshidejp | 2009-07-06 01:46 | エクステンション