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Bassistの備忘録

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トーク 62 : Bow Momentum

コメント欄でトーク62についての話題が出たので記録しておこうと思います。 ”bow momentum” このように説明している人は他にいるのでしょうか? 僕にとって初めて聞いた表現です。 きっと、自分ならbow preparation とか言ってしまうかな・・・汗

ここでの momentum には、師匠の訳、”動いているエネルギー”、 ”動的なエネルギー” というのがぴったりですね。 これほど核心をついた訳は無いのではないでしょうか。 音楽には言葉では説明できないエネルギーのようなものが満ちています。 そういったものも含めてこの訳は成立すると思います。 






ここで説明する bow momentum は音が出る前の弓の動きについて。 最初の音の種類、性格、キャラクターによって momentum が変わってきます。

0:19]ここからサンサーンスのチェロ協奏曲の出だしを使ったデモ。 この場合は大きな momentum が必要になる。 野球でバッターがスウィングして球を捉えることに例えています。 球を捉える瞬間が音の出る瞬間ですね。 ここでの momentum はバットが球を捉えるまでの動きです。
0:48]動きは円を描くように one motion (ワンモーション、ひとつの動き) で決して止まってはいけない。 
1:00]どのようなストロークでもそうなのですが、腕と弓の軌道は少し遠くへ持っていってから戻ってくる感じになる。 きれいな円を描く感じで弦にのせる。

1:20]ここからは静かな出だしについて。 白鳥でのデモ。 弓を弦においてからのスタートは音が死んでしまうため不可能に近い。 サンサーンスの協奏曲のときと同じ様な動きになるが、描く円は小さく穏やかにそしてゆっくりと。 大切なのは決して止まらないこと。 

1:58]アップボウでのデモ。 アップでも同じで、音が出る前に動きが止まることはありません。 右腕に注目してください。 常に動いています。 


常に bow momentum を意識することは、事前にどのような音を出したいのか確信し、音の出だしから一定した弓のスピードを保つのに役立つ。 なんといっても comfortable であるということです。 
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by basshidejp | 2012-02-11 01:09 | 奏法
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